2012年12月27日木曜日

ガーナ植物図鑑2:モクセンナとコバノセンナ

佐々木です。さっそく訂正です…
前回、モクセンナと紹介しつつ、でも実はコバノセンナかもしれないと逃げ道をつくっておいたかいがありました。
前回紹介したのがコバノセンナです。というのは、先日散歩をしていたらこんなのをみつたからです。



これこそまさに文句なしの「木」センナ!
野口研裏のSouth Legonのあたりの道のわきにありました。よくみているといろんなところに街路樹として植えられています。
比較のためにいろいろ写真です。




和名 モクセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属(分類は議論あり)
学名Senna surattensis
英名 bushy cassia, scrambled egg tree
見てのとおり「木センナ」です。

で、こっちが前回のコバノセンナです。




和名 コバノセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属
学名 Senna coluteoides
英名 Senna bush, Buttercup bush
さっきのと比較して「小葉のセンナ」です。英名の違いがちょっと面白いです。

花の形はそっくりですが、花の咲き方とか、葉の対の数や大きさ、実の大きさがやっぱり違いますね。そもそも木の枝ぶりが大きく違います。

<比較>
花:モクセンナは花がかたまって穂を形作って咲くが、コバノセンナはある程度まとまることはあっても穂は形成しない。 
葉:どちらも偶数羽状複葉だが、モクセンナは10対前後が多く、コバノセンナは58対程度が多い。また小葉の形もモクセンナは細長い楕円だが、コバノセンナは倒卵形~楕円。
果実:モクセンナは中の種子、マメを反映して明らかな凹凸があり莢の長さも20cm未満程度だが、コバノセンナは薄い莢で長さも大きくて10cm程度。
樹形:モクセンナは5m前後の低木。コバノセンナは2m前後の低木でつる性とまではいかないが、幹が自立した形にはならない。それこそbushをつくりそうな印象。

折れているとはいえ、ひ弱な印象のコバノセンナ
モクセンナの花は穂を形成する























またコバノセンナは熱帯南アメリカ産という記述もあり、全然別物なんですね。ネットでみるとコバノセンナは低木またはつる性と表現されているときがあるので、このコバノセンナの雰囲気はまさに一致する気がします。ただやっぱり少し分類が混乱している分野みたいです。
ガーナには、ほかにもマメ科の植物がたくさんあって分類しがいがありそうです。

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