2013年1月31日木曜日

近況報告


お久しぶりです!加藤です(^-^)


そういえば最後に書いた記事は一時帰国の記事でした(笑)
このままだと嫌になってガーナに戻って来なかったと思われそうなので
偶には書いてみようと思います。


とはいえ、特に書けるようなことが思い当たりません…


あっきーは生命全般に博識だし、
めいちゃんはどんなものも料理しちゃう素敵女子だし、
(詳しくは次号のガーナニュースレターをご覧ください!)
こういう住み慣れない土地に来た時に、
その人の本性というか、中身みたいのがあらわれるのかなあ、
あぁなんて私は浅い人間なんだろう、なんて
妙に哲学的になっていました。
そして嵐の二宮君の甘い歌声と、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌに慰められる日々でした(笑)


でもメランコリックになるのも単なるホームシックのせいじゃないんです。


やっぱり実験は全然うまく行かなくて、
どんどんタイムリミットが近付いてくるのが怖くなります。

しかも、最近どんどんインフラが悪くなっていて
停電や断水、インターネット接続不可、
という今時あり得ない環境に陥りがちです。。。
夜の停電は本当に真っ暗です…。
研究室にいてもネットが使えないのは正直かなりこたえます…。


昨日メフロキン(マラリア予防薬。副作用:悪夢)をのんだのですが、
遂に昨日のPCRの失敗をベースにした壮大な夢をみるほどになりました(´Д` )



こんなんじゃとても記事書く気にならないですよね(´・_・`)


でも今日書いたってことは…!


遂に実験結果が出たんですヽ(;▽;)ノ


Louisという一緒に実験してるおじちゃまと手を取り合って喜びました\(^o^)/
プレートの写真載せようと思ったけどパソコンがネット繋がらないので諦めます。。


これも鈴木先生が日本から帰って来てくださったからかな。
もう、鈴木先生に久しぶりにお会いして嬉しくてたまらなかったです。

これで明日からもまた頑張れそうです!
もうすぐウイルス組も到着しますしね!!


全体的にとりとめのない記事ですが、
とにかく元気に生きてます!(^O^)/
という生存報告でした!


いろいろあった楽しい出来事についても、
時間とネット環境が許せばまた書きたいと思いますのでご期待ください♪

写真もあげるつもりでしたがやり方分からないのでまた次回。

2013年1月17日木曜日

植物図鑑:アフリカバオバブ

アフリカで、植物といえば、バオバブです!ぼくも楽しみにしてきました。ということで、今回はバオバブの話です。
バオバブというと有名なのは、星の王子様の挿絵と、高く太い幹が続く並木道ですね。


でも、この並木道のバオバブはマダガスカルに生えている種類で、アフリカのは違います。
大学を散歩して中心部の時計台をすぎたあたりに3本ほどあります。これです。

和名:アフリカバオバブ
学名:Adansonia digitata
パンヤ科バオバブ属

バオバブの仲間は、諸説ありますが世界に11種類ほどあるといわれていて、アフリカに1種、オーストラリアに2種、マダガスカルに8種程度あります。
見ての通り、アフリカにあるAdansonia digitataは樹をさかさまにしたような樹形や幹が太いのは同じですが、かなりずんぐりしています。星の王子様の挿絵に似ていますね。
葉は乾季のためほとんど散っていてちゃんと写真がないですが、ちょうどつぼみや花、果実がなっていたのでその写真を載せます。


花はオオコウモリが花粉を媒介します。果実がなっていることから考えると、夜になると花が咲いてコウモリたちが飛んできて蜜を吸っているのでしょうか?みてみたいです。
果実がなっていたら、足元をみるのがぼくの習性なので、落ちている実がないか探します。ありました。

割ってみると、アリにきれいに果肉を食べられていて大量の種がでてきました。

バオバブの種は非常に殻が固くそのまま蒔いてもなかなか発芽しません。そのため、いくつかの発芽処理が知られていて、種のヘソと反対側の種皮をヤスリで削ったり、濃硫酸につけたり、熱湯につけたりします。今回はヤスリで種皮を削って水に1日つけてから蒔く方法にしました。水につけるとこれだけふくらみます。
今回、用意した3つは、ひとつは拠点の志村さんからいただいたブルキナファソ産バオバブの完全な乾燥果実、残り2つはそれぞれ違う樹からとった大学構内のバオバブです。3つのうち、1つは水にひたしているときに浮いていたので、たぶん不発の種です。
ペットボトルの底に小さな穴をあけて、湿らせた土をいれたものに、24時間水につけた種をまきました。これが1/9のこと。不発の種にはやはりカビが生えてしまったのですが、1/14に1つ発芽を確認しました。もう少し追加で蒔いて苗を増やそうと思います。

2013年1月13日日曜日

ちょっと研究紹介

ちょっと真面目に研究室の話を書きます。
まず、朝のHostelから野口研までの道のりです。これがすこし歩いたところからHostelを振り返ったところ。

で、まずは道を歩いていきます。

すると次にはこういう道(?)に…。

野口研の門を過ぎてまっすぐいくと先生の部屋があるWACIPACがあります。これは本当は折れたジュンケイボクをとったものだけど、奥にみえるのがそれです。

この向かい側には野口研のMain buildingがあって、入口にはこのレリーフがあります。

本当はこの建物のなかの研究室を紹介できればいいのですが、ぼくはあまりここを使っていないのです…。
さて、蚊についての研究をしているのですが、すっごく簡単にいうとガーナ大学周辺にどんな蚊がいるのかを調べています。
 トラップをつかったり、民家を突撃訪問してそこにあるくみおきの水(水道がない家とかとまったときのため)や、下水、外に放置されているバケツをみたりして、ボウフラを集めてきます。
とってきたボウフラを育てるのですが、掘立小屋のようなプレハブのなかに飼育棚があります。

毎朝これの世話をするんですが、だいたい誰かの飼っている蚊が逃げていて12,3か所刺されます。しかも蒸し風呂状態でめちゃめちゃ暑いです。
これ以上書くと発表することなくなっちゃうので、このへんでやめておきます!
ぼくはフィールドワークがメインなので、ラボのほうはよくわからないので、ラボのほうはほか2人に期待してください。

2013年1月9日水曜日

植物図鑑第3弾 ジュンケイボク・ホウオウボク・カエンボク

植物図鑑 第3弾です。
実は内容が一部ガーナニュースレターとかぶるので、そっちの発行を待っていました。ニュースレターにはこれに以前のセンナの話を合わせたものを載せたのですが、紙面の都合でかなりはしょっているので、こっちが長いバージョンです。
拠点発行のガーナニュースレターVol.15はこちら。
http://www.tmd.ac.jp/artis-cms/cms-files/ghana_news15.pdf

さて、今回は気になった街路樹の紹介をします。
ガーナにきた次の日から、移動中の車からみてずっと気になっていた街路樹があります。アクラ市内にものすごくたくさん植えられていて、もちろん野口研のまわりにもたくさんあって、それこそ日本の桜の季節のように黄色い花を大量に咲かせています。
これです。



和名:ジュンケイボク (盾桂木、盾柱木)
学名:Peltophorum pterocarpum
マメ科トゲナシジャケツ属
英名をYellow flame treeといい、日本語も俗名でコウエンボク「黄炎木」というみたいです。「火炎木」とセットですね。和名よりしっくりきます。和名は不思議なのですが、学名のPeltophorumっていうのが「楯状の柱頭」という意味らしいので、それと関係があるのかな…と考えています。マレーシアなど東南アジア原産みたいです。




花やつぼみのまわりの枝には茶色の細かい毛がたくさん生えていました。葉は特徴的な2回羽状複葉です。小さいひらべったい豆をつけるのですが、ほとんどが鞘でなかの種子はとても小さいです。ほんとに発芽するのかな…?しかも莢は軽いけれどすごく木質で開けにくいです。
ぼくたちがガーナについた頃(12月)はかなり満開だったのですが、いまは花も葉も減ってきて、豆がなっているのばかりが目立っています。ほかのマメ科の植物もおなじようなかんじで、乾季に種子をまくのが不思議だったけれど、よく考えたら当然でした。豆の莢がはじけるためには乾燥するのが必要だからです。だけど、ジュンケイボクの豆がはじけているのをみたことがないので、どうやって種子を散布しているのが疑問は残ります。


次に紹介するのは、ぼくがいまのところ一番きれいだとおもっている樹です。


和名:ホウオウボク(鳳凰木)
学名:Delonix regia
マメ科ホウオウボク属
まず、花がきれいです。そして樹の形がきれいです。赤い花が傘型の樹、一面に満開になっているのは圧巻です。葉もどこか涼しげだし…。
カエンボク、ジャカランダと合わせて「三大熱帯花木」というのも納得がいきます。





花は花弁が5枚あるのですが、1枚だけはじめは白いです。これが時間が経つと赤く変わるのかと思っていたのですが、調べたところ受粉が完了すると赤くなり、虫に対するシグナルになっているようです。
葉は2回羽状複葉です。豆の莢が非常に大きく硬いです。だいたい下に落ちているものは莢がはじけて中の種がなくなってしまっています。だから、種好きとしては熟しているけど、はじけていない莢から種をだしたかったのですが、あまりの硬さに断念…。
野口研の真ん中に植わっているホウオウボクのまわりに清掃で集められた大量の莢を見つけたのでそこを漁って種をgetしました!
莢の内側もきれいですが、種も模様があって面白いです。

で、最後に「三大」のうち、ガーナにあるもうひとつ、カエンボクです。




和名:カエンボク(火炎木)
学名:Spathodea campanulata
ノウゼンカズラ科カエンボク属
英名:African tulip tree
これは西アフリカ原産で、ガーナがそうかは知りませんが、まさにこのあたりが故郷の植物です。でも、ホウオウボクのほうがよく植わっているのはなぜだろう…?
赤い花を咲かせるのは同じですが、ホウオウボクが横に広がるのに対して高木になる印象があります。
今回紹介するなかでこれだけがマメ科ではなくてノウゼンカズラ科です。


たしかに花をひとつだけみるとノウゼンカズラと似た形をしているし、色もそっくり!
でも、本当に面白いのは種です。



莢のなかには、小さなグライダーのような形をした羽根のはえた種子がたくさん!
樹の周りで探したら、けっこう虫に食われている実が多かったです。蒔いて育てたいのですが、いまいち蒔き方が分からない。むかしフランスに旅行した時に花屋さんでこの樹の種が売られていたのでできないことはないと思うのですが…。ただひとつひとつがペラペラで発芽率があまりよくなさそうな印象です。日本語で検索にかけてもみつからないので、英語で「Spathodea campanulata germinate」って検索したらでてきました。発芽率は30-50%だそうですが、やってみます。
赤い花がきれいなので、日本でも沖縄など温かい地方に植栽されているようですが、見かけによらず、この植物は「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されていて、沖縄や小笠原諸島で野生化しないか心配されているようです。

2013年1月7日月曜日

プランテーン


あけましておめでとうございます。

ハマターン風邪をひいたのか、図らずも寝正月になっていた池乗です^^;
今週は細胞の維持に行くだけでせいいっぱいで実験は進められなかったので、月曜からまたがんばります。
(元旦に先生連れ行っていただいたaburiの植物園のことはささき君が書いてくれるはずなのでお楽しみに。私が寝てる間に行われた野口研のパーティーのことも書いてくれるかもしれません。)

昨日テマの港のマーケットに連れて行っていただいた時に手にいれました↓



生のプランテーン^^!この前紹介したfufuの材料の一つです。
見た目は熟れてないバナナ、という感じですが、生では多分たべられていないです。
道端では焼いたりあげたりしたものや、ポテトチップスのような感じになっているものが売っています。料理の時に付け合わせで出てくることもあります。

生の時は淡いオレンジ色だったのですが、煮るとさつまいもみたいな綺麗な黄色になってくれました。

それを見て、

(焼いたらホクホクになるし色はさつまいもだし…ガーナの食生活を支えているプランテーンで、日本のお正月に食べる栗きんとんみたいなものを作れたら素敵!)

と思いプランテーンきんとんを作り始めたのですが…あえなく失敗しました;
潰し始めた時はホクホクした感じでさつまいもと似てると思ったのですが、餡になるように木べらで細かくしつつ混ぜていたら、だんだん粘り気が出てきてお餅のようになってしまいました。

…考えてみたらfufuの作り方と私がフライパンでやってたこと変わらないので当然^^;
ですが、本当にバナナとも日本にある芋類とも違うんだなということが学べてよかったです。


プランテーンまんじゅう↑黒い点はゴマではなく種。材料と手順は芋きんとんとほぼ変わらず。
残りの2本は何にしようかな…