2013年2月3日日曜日

ガーナ植物記 カカオ

 ウイルスの2人が一昨日の夜にこっちに到着して、昨日から同じ寮にやってきましたー。久しぶりの同級生(男!!)。うれしいです(笑)

 ここ最近ネット環境が悪くて、というかネットのみならず断水1回、停電3回?くらいで記事だけたまって全然blogを更新できてませんでしたー。
ということでできたら今日は2つアップしようかと思ってます。

 こっちにきてからガーナ人にときどき「日本人はガーナを知っているのか?」ってきかれます。すごく勝手な印象ですが、ガーナって日本人で全く知らないひとはほとんどいなくて、アフリカだと5本指にははいるくらい日本人にとって親しみのある国なんじゃないかと思っています。その功労者としてはなによりも「ガーナチョコ」じゃないでしょうか。たぶん日本人のガーナの90%くらいがチョコで、残りがサッカーとかコフィ・アナン国連事務総長ってイメージ。でも、ガーナ人は日本のチョコに「Ghana」なんてでかでかと書いてあることなんて全然しらなくて、彼らはとてもびっくりします。
 さて、そういうことで今回はカカオです。英語だと「コーコー」と発音するので、最初ココヤシのことかと思いました。まずはカカオって植物自体の写真を。カカオ自体はアオギリ科の植物で、実がなっていなければ対して目立つ木ではないですね。

 これは正月に遊びに行ったアブリ植物園に生えていたカカオ。


 幹から直接実がなるので、普通の植物とはちょっと違った印象。実が落ちていないかさがしまわったけれど、見つからず…。

次はマンポンにつれていってもらった帰りに寄ろうとした、テテクワシのとこ。入口に金を払わないといけないというウソをつくガーナ人がいたため、入口付近のカカオだけみて撤収。本当はガーナで最初のカカオの木があるらしい…。
このときは花がよくみえました。なんだかピンボケですね…。


 
こんな地味な小さな花だから受粉はどうするのかと思ったら、自然ではユスリカが媒介するみたいです。だからこんな花なんですね。
そういうわけでなかなかカカオの実、カカオポッドと出合えずにいたら志村さんから頂きました!!


 
拠点のdriverのアンソニーに割ってもらうと中はこんなかんじ。


 
チョコレートになるのはこの種。種のまわりにみえる白い果肉はあまくて食べれられるとは知っていたのですが…んー、甘いけど期待していたほど特においしいってものじゃない。なんだか種にベタベタくっついてるし味もただ甘いだけで食べる部分が多いわけでもないし。
Wikipediaで調べると、カカオの種、カカオ豆をチョコレートとかに使うためには、まわりの果肉といっしょに1週間発酵させてから、よく洗って乾燥させるらしい。なんか発酵させないと豆の味がかなり落ちるらしいです。そして、アメリカ大陸だと木箱にいれるらしいけれど、西アフリカだとバナナとかプランテーンの葉っぱにつつむらしい。ここはガーナなんだからプランテーンの葉っぱで包むしかない!と思い、そのへんに生えているのを1枚拝借してきました。これで包みます。もし部屋になんかドロドロになったものが散らばるとやなので一応タッパーのなかで。


 
そして、1週間後…。葉っぱのすきまからみえる白カビチーズのようなかたまり…。おそるおそるあけてみるとこんなかたまりになっていましたー!!


 
やばいかなーとおもいつつ、ビニール袋を手袋がわりに水の中で洗ってみると、表面はカビで固まっているけれど、果肉だったところと渋皮みたいな部分がするっとカカオの豆の部分からはがれていきます。豆もちょっとやわらかくなって、いかにも発酵させました、というかんじ。


これを干します。現地ではすのこ状の机とかに何日も天日干しにするみたいですが、寮にも野口研にもカカオ豆を天日干しにして、人とかカラスとかにとられない場所がありません。悩んだあげく実験機材の関係でもってきていたストッキングにいれて、部屋の内側のドアノブにむすんで、隙間から部屋のそとにだして、ぶら下げることにしました。なんともあやしげな物体です。
いまはまだここまで。次には焙煎して、砕いて、内側?外側?をわけて、内側のみをすりつぶすとカカオリカーというドロドロの液状のものになるらしいです。ここまでいくとあとはいろいろチョコに成形したりココアパウダーにしたりできるみたいで、たまたまあったインターンできていた学生さんから、味を問わなければカカオ豆からチョコを比較的に簡単につくれるという話をきいたので、ガーナですぐにチョコにしてしまうかどうか悩んでいます。

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