2013年2月3日日曜日

ガーナ鳥類記

 2つ目です。
いつも植物のことばかりなので、今回は鳥にしようと思います。そういえば、今度のガーナニュースレターに、志村さんがぼくの記事を「植物記」と表現されていて、ファーブル的なかんじでちょっとうれしかったので、こっちも「~~記」ってします。
なんだかぼくは植物屋さんだと思われていることが多い気がするけれど、そんなことはなくて、小さいころからの変遷を考えると恐竜→動物・昆虫→植物→医学っていうかんじ。ただ小学生のころにバードウォッチングはしたけれど、植物に比べたら鳥はちょっと弱い、あまりわからない分野なのはたしかなのでちょっと勉強しました。
ガーナ、特にAccraにいると哺乳類は家畜ばかりだし、昆虫は種類多すぎて分類しきれないし、鳥が一番適度ですね!両生類はなかなか乾季でであえないので、実はいまは爬虫類を探しています。野口研の敷地内でもコブラとかマンバがいたり、アオムチヘビとかニシキヘビの類もいるみたいなので。ちょっと郊外の湿った地域だとワニとかアフリカニシキヘビもいないわけではないらしいです。



ワライバト
ハト目 ハト科
Streptopelia senegalensis
Laughing Dove
こっちでそのへんによくいるハトです。かなり小さくて一瞬ハトなのか迷いますが、キジバトみたいなきれいな模様をしています。くすんだ金属っぽいピンクって印象。サハラ以南のサバンナとか市街地にいるみたいなので、アフリカに来ないとみれないハトなんですねー。逆に熱帯雨林にはあまりいないようです。それにしても、なんで「ワライ」バト、Laughing Doveなんだろう。そんな変な鳴き方してたっけ。



キバシトビor ニシトビ
ワシタカ目 ワシタカ科
Milvus spp.

種類の鑑別点がくちばしの先に黒い色がはいるかどうかなので、全然わからないです…。ニシトビはくちばしの先が黒くなるもので、日本でよくみるものと同じようなんですが、キバシトビはくちばし全体が黄色くてサハラ以南に生息する種類みたいです。アフリカではニシトビはユーラシアから渡ってくるというポイントもあるみたいなのですが、アフリカにいる時期が10月から4月…。なにも参考にならない。上空をみるとよく数羽が旋回しています。ときどき低いところを飛んでいるのもみることがあって、普通にいる種類です。




ムナジロガラス
スズメ目 カラス科
Corvus albus
Pied Crow

カラスといってもだいぶん印象が違うと思います。まず胸、人間でいえばちょうどタンクトップを着るような部分だけ白い。そして少し小柄できゃしゃな印象。くちばしも細め。それといろんな鳴き方をしています。でも、そこらじゅうにいてゴミあさったりしているあたりはおなじ。動物行動学の祖、コンラート・ローレンツが自宅で飼っていた種類はたしかこれ?でも、ムナジロガラスはサハラ以南に分布ってあるから種類はちがうのかも。「ソロモンの指環」のなかでカラスの社会についてよく観察されていた面白かった記憶があります。これくらいきれいならペットにもなりうるのかな。



チュウサギ
ペリカン目 サギ科
Egretta intermedia
Yellowbilled Egret

大学構内にうようよいます。特に草刈りをしたあとのところで虫を食べにきているのをよくみます。加藤さんが大好きで、この鳥の置物(道ばたでなぜか売っている)を買って帰るといっています。日本にいるのと同じ種類だと思います。小さめのサギでくちばしが黄色、脚が黒です。ただ群れているなかにちょっと色が違うのがいたことがあったので、別の種類もいるのかもしれません。




セイキムクドリ?
スズメ目 ムクドリ科
Lamprotornis chalybaeus
Greater Blue-eared Glossy Starling
警戒心が強くてなかなか近くで観察させてくれないので、ちょっと自信がありません。アフリカにいるムクドリの仲間は金属光沢をもっている種類が多いそうですが、最初このきれいな青い金属色の鳥をみたときなにかわかりませんでした。よくみかけるというほどはいませんが、休みの日の野口研とか人気の少ないようなところでみかけることが多い気がします。生息域と顔が黒いっていうことでセイキムクドリだと考えたけれど、目が黄色という特徴もあるからそれが確認できれば完璧なんだけどなー。サハラ以南の乾燥した疎林にすむようなので条件はあってると思います。



ホロホロチョウ
キジ目 ホロホロチョウ科
Numida meleagris
Helmeted Guinea Fowl
大学構内でニワトリみたいに飼っているひとがいるのか、ときどき数羽の群れでうろうろしているのをみかけます。アフリカ原産で、「Guinea Fowl」というだけあってギニア湾周辺で家畜化されたので、ガーナはこの家禽のふるさとのようなものなのですが、ここにいるのが本当に原種に近いものなのかわかりません。見た目もそうですが、鳴き方が独特です。




ハイイロコサイチョウ オス
サイチョウ目 サイチョウ科
Tockus nasutus
African Grey Hornbil
大学構内でみかけました。あとは泉山さんのマンゴー農園でもこの種類かはわからないけど、サイチョウが飛んでいた。頭が大きくて、飛んでいるとやっぱり飛び方が違ってなんとなく気づきます。小型なのでサバンナ型の昆虫食のタイプなのかな。なかなか近くで撮れなくて写真はいまいちだけど、意外とちゃんと鑑別できました。よくみるとくちばしの上にサイチョウに特徴的なカスク(角みたいなもの)が写っています。アフリカならもっとサイチョウの仲間はいるはずなので、もっと探してみたい。



ズキンハゲワシ
ワシタカ目 ワシタカ科
Necrosyrtes monachus
Hooded Vulture
かなり小型な印象。だけど、ちゃんとハゲワシ。ときどき野口研の屋根とか寮にとまっているのをみかける。頭の皮膚がピンク色らしいけれど、観察とか写真からじゃ全然わからないので、若干分類に不安が…。種名の由来の「ズキン」も後頭部に白い短い羽毛が生えているかららしいけれど…わからない。でも、いかにもアフリカにきました!というかんじでうれしい。

まだもうちょっといるけれど、種類がわからなかったり写真がなかったりするので、また今度。

0 件のコメント:

コメントを投稿