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2013年1月17日木曜日

植物図鑑:アフリカバオバブ

アフリカで、植物といえば、バオバブです!ぼくも楽しみにしてきました。ということで、今回はバオバブの話です。
バオバブというと有名なのは、星の王子様の挿絵と、高く太い幹が続く並木道ですね。


でも、この並木道のバオバブはマダガスカルに生えている種類で、アフリカのは違います。
大学を散歩して中心部の時計台をすぎたあたりに3本ほどあります。これです。

和名:アフリカバオバブ
学名:Adansonia digitata
パンヤ科バオバブ属

バオバブの仲間は、諸説ありますが世界に11種類ほどあるといわれていて、アフリカに1種、オーストラリアに2種、マダガスカルに8種程度あります。
見ての通り、アフリカにあるAdansonia digitataは樹をさかさまにしたような樹形や幹が太いのは同じですが、かなりずんぐりしています。星の王子様の挿絵に似ていますね。
葉は乾季のためほとんど散っていてちゃんと写真がないですが、ちょうどつぼみや花、果実がなっていたのでその写真を載せます。


花はオオコウモリが花粉を媒介します。果実がなっていることから考えると、夜になると花が咲いてコウモリたちが飛んできて蜜を吸っているのでしょうか?みてみたいです。
果実がなっていたら、足元をみるのがぼくの習性なので、落ちている実がないか探します。ありました。

割ってみると、アリにきれいに果肉を食べられていて大量の種がでてきました。

バオバブの種は非常に殻が固くそのまま蒔いてもなかなか発芽しません。そのため、いくつかの発芽処理が知られていて、種のヘソと反対側の種皮をヤスリで削ったり、濃硫酸につけたり、熱湯につけたりします。今回はヤスリで種皮を削って水に1日つけてから蒔く方法にしました。水につけるとこれだけふくらみます。
今回、用意した3つは、ひとつは拠点の志村さんからいただいたブルキナファソ産バオバブの完全な乾燥果実、残り2つはそれぞれ違う樹からとった大学構内のバオバブです。3つのうち、1つは水にひたしているときに浮いていたので、たぶん不発の種です。
ペットボトルの底に小さな穴をあけて、湿らせた土をいれたものに、24時間水につけた種をまきました。これが1/9のこと。不発の種にはやはりカビが生えてしまったのですが、1/14に1つ発芽を確認しました。もう少し追加で蒔いて苗を増やそうと思います。

2013年1月9日水曜日

植物図鑑第3弾 ジュンケイボク・ホウオウボク・カエンボク

植物図鑑 第3弾です。
実は内容が一部ガーナニュースレターとかぶるので、そっちの発行を待っていました。ニュースレターにはこれに以前のセンナの話を合わせたものを載せたのですが、紙面の都合でかなりはしょっているので、こっちが長いバージョンです。
拠点発行のガーナニュースレターVol.15はこちら。
http://www.tmd.ac.jp/artis-cms/cms-files/ghana_news15.pdf

さて、今回は気になった街路樹の紹介をします。
ガーナにきた次の日から、移動中の車からみてずっと気になっていた街路樹があります。アクラ市内にものすごくたくさん植えられていて、もちろん野口研のまわりにもたくさんあって、それこそ日本の桜の季節のように黄色い花を大量に咲かせています。
これです。



和名:ジュンケイボク (盾桂木、盾柱木)
学名:Peltophorum pterocarpum
マメ科トゲナシジャケツ属
英名をYellow flame treeといい、日本語も俗名でコウエンボク「黄炎木」というみたいです。「火炎木」とセットですね。和名よりしっくりきます。和名は不思議なのですが、学名のPeltophorumっていうのが「楯状の柱頭」という意味らしいので、それと関係があるのかな…と考えています。マレーシアなど東南アジア原産みたいです。




花やつぼみのまわりの枝には茶色の細かい毛がたくさん生えていました。葉は特徴的な2回羽状複葉です。小さいひらべったい豆をつけるのですが、ほとんどが鞘でなかの種子はとても小さいです。ほんとに発芽するのかな…?しかも莢は軽いけれどすごく木質で開けにくいです。
ぼくたちがガーナについた頃(12月)はかなり満開だったのですが、いまは花も葉も減ってきて、豆がなっているのばかりが目立っています。ほかのマメ科の植物もおなじようなかんじで、乾季に種子をまくのが不思議だったけれど、よく考えたら当然でした。豆の莢がはじけるためには乾燥するのが必要だからです。だけど、ジュンケイボクの豆がはじけているのをみたことがないので、どうやって種子を散布しているのが疑問は残ります。


次に紹介するのは、ぼくがいまのところ一番きれいだとおもっている樹です。


和名:ホウオウボク(鳳凰木)
学名:Delonix regia
マメ科ホウオウボク属
まず、花がきれいです。そして樹の形がきれいです。赤い花が傘型の樹、一面に満開になっているのは圧巻です。葉もどこか涼しげだし…。
カエンボク、ジャカランダと合わせて「三大熱帯花木」というのも納得がいきます。





花は花弁が5枚あるのですが、1枚だけはじめは白いです。これが時間が経つと赤く変わるのかと思っていたのですが、調べたところ受粉が完了すると赤くなり、虫に対するシグナルになっているようです。
葉は2回羽状複葉です。豆の莢が非常に大きく硬いです。だいたい下に落ちているものは莢がはじけて中の種がなくなってしまっています。だから、種好きとしては熟しているけど、はじけていない莢から種をだしたかったのですが、あまりの硬さに断念…。
野口研の真ん中に植わっているホウオウボクのまわりに清掃で集められた大量の莢を見つけたのでそこを漁って種をgetしました!
莢の内側もきれいですが、種も模様があって面白いです。

で、最後に「三大」のうち、ガーナにあるもうひとつ、カエンボクです。




和名:カエンボク(火炎木)
学名:Spathodea campanulata
ノウゼンカズラ科カエンボク属
英名:African tulip tree
これは西アフリカ原産で、ガーナがそうかは知りませんが、まさにこのあたりが故郷の植物です。でも、ホウオウボクのほうがよく植わっているのはなぜだろう…?
赤い花を咲かせるのは同じですが、ホウオウボクが横に広がるのに対して高木になる印象があります。
今回紹介するなかでこれだけがマメ科ではなくてノウゼンカズラ科です。


たしかに花をひとつだけみるとノウゼンカズラと似た形をしているし、色もそっくり!
でも、本当に面白いのは種です。



莢のなかには、小さなグライダーのような形をした羽根のはえた種子がたくさん!
樹の周りで探したら、けっこう虫に食われている実が多かったです。蒔いて育てたいのですが、いまいち蒔き方が分からない。むかしフランスに旅行した時に花屋さんでこの樹の種が売られていたのでできないことはないと思うのですが…。ただひとつひとつがペラペラで発芽率があまりよくなさそうな印象です。日本語で検索にかけてもみつからないので、英語で「Spathodea campanulata germinate」って検索したらでてきました。発芽率は30-50%だそうですが、やってみます。
赤い花がきれいなので、日本でも沖縄など温かい地方に植栽されているようですが、見かけによらず、この植物は「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されていて、沖縄や小笠原諸島で野生化しないか心配されているようです。

2012年12月27日木曜日

ガーナ植物図鑑2:モクセンナとコバノセンナ

佐々木です。さっそく訂正です…
前回、モクセンナと紹介しつつ、でも実はコバノセンナかもしれないと逃げ道をつくっておいたかいがありました。
前回紹介したのがコバノセンナです。というのは、先日散歩をしていたらこんなのをみつたからです。



これこそまさに文句なしの「木」センナ!
野口研裏のSouth Legonのあたりの道のわきにありました。よくみているといろんなところに街路樹として植えられています。
比較のためにいろいろ写真です。




和名 モクセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属(分類は議論あり)
学名Senna surattensis
英名 bushy cassia, scrambled egg tree
見てのとおり「木センナ」です。

で、こっちが前回のコバノセンナです。




和名 コバノセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属
学名 Senna coluteoides
英名 Senna bush, Buttercup bush
さっきのと比較して「小葉のセンナ」です。英名の違いがちょっと面白いです。

花の形はそっくりですが、花の咲き方とか、葉の対の数や大きさ、実の大きさがやっぱり違いますね。そもそも木の枝ぶりが大きく違います。

<比較>
花:モクセンナは花がかたまって穂を形作って咲くが、コバノセンナはある程度まとまることはあっても穂は形成しない。 
葉:どちらも偶数羽状複葉だが、モクセンナは10対前後が多く、コバノセンナは58対程度が多い。また小葉の形もモクセンナは細長い楕円だが、コバノセンナは倒卵形~楕円。
果実:モクセンナは中の種子、マメを反映して明らかな凹凸があり莢の長さも20cm未満程度だが、コバノセンナは薄い莢で長さも大きくて10cm程度。
樹形:モクセンナは5m前後の低木。コバノセンナは2m前後の低木でつる性とまではいかないが、幹が自立した形にはならない。それこそbushをつくりそうな印象。

折れているとはいえ、ひ弱な印象のコバノセンナ
モクセンナの花は穂を形成する























またコバノセンナは熱帯南アメリカ産という記述もあり、全然別物なんですね。ネットでみるとコバノセンナは低木またはつる性と表現されているときがあるので、このコバノセンナの雰囲気はまさに一致する気がします。ただやっぱり少し分類が混乱している分野みたいです。
ガーナには、ほかにもマメ科の植物がたくさんあって分類しがいがありそうです。

2012年12月24日月曜日

ガーナ植物図鑑1:モクセンナ

加藤さんがいってしまいましたー。
彼女が帰ってくるまではぼくたち2人でブログ書きます
ちょっと名前の話。まず名字。
この前「SASAKIだ」って名乗ったら「Why not “Kawasaki”?」といわれました。バイクに乗る人間には川崎のほうが有名みたいです。「佐々木」は日本ではvery popularなんだって言い返してやりました。
そして、下の名前。まず、発音しにくいみたいです。「Akihiro」の「h」が特に。
Spellを教えないとわからないのはともかく、教えてもカミカミ、さらには、ここにどうしてhが来るんだとまでいわれる始末。
しょうがないからと「Aki」と呼ぶようにいうと「Aki and pawpaw(パパイヤのこと?)」とかいうナイジェリアのドラマがあるらしく、なんだかツボなご様子。
とりあえず、こっちのひとの印象に残る名前ではあるみたいです(笑)


さて、ガーナ図鑑 植物第一弾です。

和名 モクセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属(分類は議論あり)
学名Senna surattensis
英名 bushy cassia, scrambled egg tree

黄色い花を咲かせる低木。University of Ghana, Legon Campus, International Student Hostelの1棟目の横に生えています。横倒し気味で2mくらいかな。



花と葉、種はこんな感じです。葉はいわゆる偶数羽状複葉です。小葉は卵型?楕円形?(久しぶりに勉強しなおした!)
花のおしべ、めしべの形状からコバノセンナではなく、モクセンナと考えましたが、正しいでしょうか? モクセンナと呼ばれている中でも原産地によっていくつかの種があるようなので、本当に分類があっているかは若干不安です。ただSenna属なのは確実。

東南アジア原産らしいです。文献によってはスリランカとかジャワ、スマトラあたりだそう。
今回調べたらこの植物は名前が面白くて、まず和名は「木になるセンナ」っていうこと。で、センナというのは漢方に使う生薬のひとつで、瀉下薬。これもモクセンナと同じSenna属にあります。それでwikipediaによると「Senna」という属名がラテン語なのに日本語と同じなのは、この生薬の原産がもともとエジプトやスーダンで、アラビア語で「サナー」と呼ばれていたからだそう。
さらにやっかいなことに、この仲間はこの前までSenna属ではなくCassia属と呼ばれていて分類が混乱しているみたい…。しかも、Cassiaの語源はヘブライ語の「皮をむく」という言葉で、もともとはシナモンに対して使われていたものがなぜか転用されるようになったみたいで…自分でもこんがらがってきた!
一応、モクセンナにも民間療法的な効能があるようです。

さやが薄いから結実しにくいのかとおもいきや、小さいけどきれいな種がたくさんはいっていました。
9つとれたので、とりあえず4つ種のとがっているほうをヤスリで削って濡れたティッシュでくるんで、実生に挑戦!!発芽するでしょうか…。残り5つの種は帰国後の自分にお土産です。


ちなみにAccra市内にたくさん街路樹として黄色い花をたくさん咲かせる「黄色いジャカランダみたいなやつ」はまた別の種類です。これはまた花とか種とかいい標本をとったら書きます。ほかにもカエンボクとか面白そうなものも見つけたので、また今度に。